社会不適強者

雑記。

人生のドン底 (高校中退)

 

無職になって早くも2週間が経った。

 

毎日好きな時間に起き、好きなことをして過ごし、

疲れたら好きな時間に眠る。

 

幸い、Youtubeの動画編集も楽しくやっている。

 

思いのほか肯定的なコメントを頂く度に、

それをスクショしてニヤニヤする気持ち悪いルーティンまで出来てしまった。

 

 

と、まぁこんな感じで

ものすごく「生き物らしい」生活を送っている。

1日の大半を職場で過ごし、数少ない休日はひたすら眠っていた「社会人の頃」と「今」。

 

この社会で真っ当に扱われるのは前者だが、

生物としての人間らしい生き方は間違いなく後者だろう。

 

ストレスから解放されたのか、

最近は夜中に突然目を覚ますこともなくなった。

好きな料理を食べて「うめぇ!!」と叫べるようになった。

 

世間から忌み嫌われるニートとなった今だが、

「生きる」ということを全身で堪能している。

 

 

それでも不安になることは当然ある。

無収入の自分が怖くてたまらない瞬間が必ず存在するのだ。

 

そんな時は、今まで手を出すこともなかったギャンブルで端金を稼ぐことで心を落ち着かせている。

最近のギャンブルは驚くほど先進的。

わざわざレース場に行かなくとも、自宅でPCから賭けることが出来る。

 

f:id:utsunaru:20210416031745j:plain

部屋から1歩も出ずに100円が10,000円に化けたのを見て、

「今日も1日頑張ったぞー!」と安心して布団に入る。

 

実際には何もしていないのに。
何も進まないのに。

頑張ったのはレーサーなのに。

 

こうして日々、社会復帰から遠のいていくのだった。

 

 

僕は今、人生3度目のドン底を経験している。

 

というのも、

実は過去に高校を4ヶ月で中退しているのだ。

 

特に問題を起こしたわけでもない。

虐められていたわけでもない。

勉強に付いていけなかったわけでもない。

 

ただ純粋に、

「意味が分からない」と思い自主退学したのである。

 

毎日決まった時間に登校。

毎日決まった時間に勉強。

毎日決まった時間に昼食。

毎日決まった時間になれば「早く帰りなさい」。

 

受験勉強を必死に頑張った結果が

そんなつまらない生活の連続ということに絶望してしまったのだ。

思えばこの頃から社会不適合者としての才能が開花していたのだろう。

 

そんな人間が一丁前に会社に勤めて働くなど、

そもそもお門違いだったのかもしれない。

 

書いている内に楽しくなってきたので

このまま昔話をしたいと思う。

Youtubeの動画にせよブログの記事にせよ、

いつも何も考えずに始めてしまって結果脱線しまくる癖は直さないとなぁと。

 

 

 

高校を辞めた後は、今と同じく、

晴れて自由の身になった自分を徹底的に甘やかしていた。

 

毎日夕方にゆっくりと起き、

一日中ネット掲示板を巡回するのが日課だった。

 

かつて秋葉原無差別殺傷事件を起こした加藤が利用していた「究極交流掲示板」というケータイ向けの掲示板。

そこが自分の居場所だった。


引き込もっていたわけでもない。

夜中にふと釣り竿を片手に近所の波止場に行って朝まで1人で釣りをしたり。

掲示板で仲良くなった大学生と一緒に有名な心霊スポット突撃オフ会をしたり。

ただ自分の好きなように生きていた。


当時は今と違って実家暮らしであった為、
就職を促す親と口論になることも多かった。

僕は頑なに拒否を続けていた。


高校を辞めてニートになり半年が経過した頃。

ある日、自分の部屋の前にラップのされたハンバーグが置いてあった。


側には「晩ごはん」と書かれたメモが添えられている。


僕は物音を立てないよう静かにそれを部屋へ持ち込み、
何も考えず、食べた。


「カリッ」


思わず吐き出した。

ハンバーグらしからぬ食感。
ミンチ肉の間からは、ラムネのような白い塊が姿を覗かせていた。


恐らく精神安定剤か何か入れたのだろう。

(その時はマジで「あ、これ毒やわ」と思った)


僕は声を押し殺して泣いた。

こんな息子とはいえ、実の母親から薬を盛られた事実は悲しかった。

おまけに僕は母子家庭であり、腐っても唯一の親としてそれなりの情はあったのだ。


僕はそのまま家を飛び出し、大阪の西成区にある「あいりん地区」に身を寄せたのだった。
(この話は前に書きましたね)



結局その後は西成で路上生活を送っていたところを
児童福祉課の職員に保護され、実家へ戻った。


久しぶりの再会ともあり、まぁ母親は号泣していた。


そこからは気持ちを入れ替えて近所のガソリンスタンドでアルバイトを始めた。

厳密に言うと、
あれほど口うるさく就職を勧めてきた母親が急に
「何もしなくていい。生きていてくれたらそれでいい」
なんて言うので、天邪鬼になっていた。


バイトではあるが仕事は仕事。
クソ客やクソ先輩からの洗礼はあったが、
退屈しない毎日にどこか悦びを感じていた。


そんな中で、僕の運命を大きく変える(狂わす)出会いがあったのだった。


長くなったので続きはまた今度書きます、