社会不適強者

ゴキブリより黒いブラック企業に入社したら死神が見えた

人生のドン底②(初めての舞台)

お久しぶりです。

相変わらず転職活動に力が入りません。


求人サイトを眺めてはため息をついてばかり。


世の中こんなにも仕事で溢れているのに

やりたいと思うような仕事はほとんど無く、

仮にあったとしても、そこに求められる資格や経験の壁が大きく立ちはだかります。


最近はいよいよ自殺を本気で考えるようになりました。

会社を続けていた頃とはまた少し違った感覚ですが。


あの頃は、「この苦しい生活から逃げ出したい」という思いで死を望んでいました。

死んで楽になりたい、何もかも忘れたい、

そういった「逃げ」への渇望に起因する希死念慮でした。


しかし今は、働かなければ生きていけないこの社会に対する「諦め」のような思いがあります。


どれだけ仕事がトラウマになろうと、

どれだけ社会に適合出来なかろうと、

生きている以上は納税の義務が課せられます。


生きているだけでお金がかかるということは、

裏を返せば働かなければ生きていけないということでもあります。

(すっげー当たり前のことなんですけども)



私は自分を社会不適合者だと決めつけておりましたが、

もっと広く言えば今の時代にすら適合できない人間なんだと考えるようになりました。


時代不適合者。



「生まれる時代を間違えた」と言うと

不世出の天才のような煽り文句で烏滸がましく思いますが、


もう今の人生をリセットして

「AIに全ての仕事を奪われ尽くした時代」にでも

生まれ変わりたいなと、そう本気で考えています。



と言っても、今はまだ貯金が少し残っているので

もう少しこの「マジで何もしなくていい生活」にドップリ浸ろうと思います。


最近は昼過ぎに起きてダラダラ映画観て過ごしたり、

バイクでフラッと山奥に行ってボーっとしたり、

ウーバーイーツで小遣い稼ぎをしたり、

無職のくせに1人で動物園行ったり、

…幸せの極み。


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質問箱で紹介頂いたブルーハーツの曲を聴きながら、そんなことを考えておりました。




(前回の記事の続き)


高校を中退してニート暮らしを送っていた私は、

地元のガソリンスタンドでアルバイトを始めた。


店長はとてもカタギには見えないような厳つい親分だったが、中卒の私を快く雇ってくれた。

(なんでも、辞めた理由を気に入ってくれたようです。)



私にとって初めての社会経験だったが

退屈な学校生活と比べて学べることが多く、


何より「自分が社会に出ている」という安心感も相まって充実した日々を過ごしていた。



職場の仲間も良い人に恵まれ、

シフトの入っていない日も事務所に顔を出したり、

月3回は仲の良いメンバーでカラオケに行ったり、

少し前の自分からは想像できないほど楽しい毎日だった。



そんなバイト先で、

私の運命を大きく狂わせる出来事があった。


当時仲の良かったバイトの先輩がおり、

彼女は大学で演劇のサークルに所属していた。


よく事務所で自分が出演する舞台の宣伝をしており、

私も何度か観覧に連れて行かれたことがあった。



ある日その先輩から、

「今度また舞台があるんやけど…メンバーが1人足りなくなったから、代役で出演してくれへん?」

と頼まれた。


彼女には色々とお世話になっていたこともあり、

私は二つ返事で代役を引き受けた。


生まれて初めての演劇。

「足を引っ張ってしまうんじゃないか…」と少し不安ではあったが

「所詮は大学のサークルレベルの舞台だ」と自分に言い聞かせ、

特に深く考えないようにしていた。



数日後、先輩に連れられてサークルの稽古に参加することになった。


サークルメンバーは私を見るや否や、


「いや、全然素人の子やん!!」

「○○さんの代役いけるん?」

「これ絶対落ちるわーー…」


と散々な物言いだったのを覚えている。


なんでも予定している舞台はある劇団のデモオーディションらしく、

合格を目指していたメンバーは「代役でプロを連れて来る」と勝手に期待していたようだった。

(私は何も聞かされていなかった)


当の先輩はすでに就職先も決まっていた為に

オーディションについて特別な思いはなかったらしく、

シンプルに「探すの面倒臭かった」と話していた。


…そんなわけで、

絶望的アウェイの状況から舞台の稽古がスタートしたのだった。



この辺りは自分で書いてても恥ずかしいことばかりなので省略したい。


単刀直入に書くと、「絶対向いてるやん!」ということだった。


昔から好きなアニメキャラや俳優のモノマネをしていて遊んでいたのが功を奏したのか、

演技に関して指摘されることは何一つなかった。



私自身やっている内に気持ちが入り込むようになり、

他人の演技の指導をしたり、脚本の内容を少し変えたりと「やりたい放題」だった。


先輩からは「普段喋ってる時からそんな気はしてたけど、そんな才能あったんやなぁ!」と言われ、

生まれて初めて自分を褒められたようで幸せだった。



約1ヶ月ほどの稽古を経て、オーディション当日を迎えた。


最初は軽く引き受けた私も「絶対に合格したい!」という強い思いを抱いていた。



出番直前、舞台袖で皆で円陣を組んだ。

気合いは十分。



照明が消え、出囃子が流れる。


各自小道具を運び、持ち場に着く。


客席は最前列の方まで埋まっている。


「(めっちゃ客おるなぁ…。300人ぐらいかなー…?)」

なんてことを考えていると、照明がパッと点いた。



眩しい光がステージを照らす。



私は自分の全力を出して演技をした。



約15分間のショートドラマ。



不思議と緊張はしていなかった。



オチの台詞が決まり、照明が消える。


消えると同時に

割れんばかりの拍手に包まれた。



皆駆け足で舞台袖に捌けていく。


劇場のスタッフさんがこちらに向けてピースサインをしていた。


舞台裏の通路では、出番を待って並んでいる他の出演者達が拍手で迎えてくれた。


私は状況もよく分からないまま、

とりあえず皆の後についていった。


駆け足のまま控え室に入ると、

メンバーは喜びを爆発させるかのように抱き合った。


「よっしゃああああ!!!」

「ありがとう!!皆ホンマにありがとう!!」

「最高!あんな拍手もらったん初めてちゃう!?」


何人かは涙を流していた。

まだ合格したわけでもないのに、いくらなんでも喜びすぎじゃないかと思った。


ただ生まれて初めての舞台で浴びた拍手は

とても気持ち良いものだった。


「(あ〜。なんか俺今めっちゃ生きてるって感じするなぁ)」

本当に心からそう思った。




メンバーは合格を確信していたのだが、

その後に出演した芸大の演劇部がその日一番の拍手を呼んだ。


全組の演技が終わった後で合格チームの発表がなされたが、それは私達の名前ではなかった。



私は悔しくて泣いてしまった。

他の出演者も同じようだった。


「惜しかったな。アンタよう頑張ったわ」

先輩達が声をかけてくれた。

みんな涙を流していた。


短い間だったが、本当に楽しい日々だった。


「そんな生活もこれでお別れか…」

と思っていた矢先。


劇場のスタッフが控え室に入ってきた。


真っ直ぐ私達の所に向かってくる。


「お疲れ様です。作家の○○先生がお呼びですので、脚本担当者と…  そちらの方、着いてきてもらえます?」


スタッフは私を指差してそう言った。


「おいすごいやん!スカウトされんちゃう!?」

メンバーに煽てられながら、私達はスタッフに同行した。


私はこの日初めて緊張で震え、頭が真っ白になっていた。


(スカウト…?自分が…?)

(本当にスカウトされたらどうしよう…)


たった30mほどの通路を歩く中、

何十回もそんなことを考えていた。



作家室に案内され、パイプ椅子に座らせられた。

部屋には私達の他にもう1名、別の出演者が座っていた。


「ここで待っといて下さいね、呼んできます」



まるで面接が始まる前のような雰囲気。

心臓が口から出てきそうなほど震えている。


(もしそうなったら親に何て話せばいいんやろ…)


作家達が部屋に入ってきた。


「帰るとこやった?ごめんなぁー」



………。


私の不安とは裏腹に、

作家から掛けられたのはスカウトではなく演技についてのダメ出しだった。


「あそこ、話の組み立てが急すぎるねん」

「絶対に客に背中向けたらアカン」


あまり覚えてないが、こんな感じのことを言われた。


「あそこの間よかったのに、あそこ全然アカンやん。めっちゃ勿体ないやろ?」


聞いてる内に腹が立ってきた。


「なぁ。キミどう思うねん?」


作家が私に問いかけてきた。


「いや、別にプロ目指してるわけじゃないんで…」

私はこう答えた。


「なんやお前っ」

作家が声を上げる。


慌てて隣に座っていたメンバー(脚本担当)が間に入ってくれた。


「あ、キミ舞台初めてやったん?すごいな」

「確かに自分だけ、えらい若いなぁ思たわ」

作家が機嫌を直してくれた。


「今は、何かしてんの?」


私は正直に今の立場を話した。

高校を中退したことも含めて。



「プロなったらええやん、素質あるわ。紹介状書いたんで?」


思わぬ流れに驚いた。


もう1人の作家も口を開く。

「プロ言うても色々あるからなぁ!俳優なるんか?」

「お笑いやりたいんやったらあっこの養成所やで!ですよね○○先生!」


勝手にベラベラと身内喋りを続ける作家達に焦った私は、「少し考えさせて下さい」と答えた。


「ほんまか。いつまでもブラブラしとったアカンで」

そう言って名刺を渡され、その後も業界のことをベラベラと語った後、満足した様子で作家達は部屋から出て行った。



「お疲れ様。こんなこと珍しいで〜。ゆっくり考えて下さいね」

スタッフから笑顔でそう言われ、控え室に戻った。


今思えば完ッッ全な社交辞令というか、

定職に就かずフラフラとしている若者の体裁を思って言ってくれたのだと思うが、

当時の私は人生最大の決断を迫られているような思いだった。



30分近く経っていたが、控え室では未だに出演者達が残っていた。


「どうやったん!?スカウトされた?」

皆私達の顔をじっと見ている。


あまり良い気分ではなかったので、

私達は近くの居酒屋に場所を変えた。


「乾杯ーーーー!!それで、何て言われたん?」


舞台の労いの言葉より先に、先ほどのことを尋ねられた。

私達は作家室での出来事を話した。


メンバーは「そんだけか…」と拍子抜けした様子だった。

というのも、私達が呼ばれたことでオーディションの追加合格が決まったのではないかと考えてたようである。


「…でもホンマ、養成所行ってみたら?」

「向いてると思うで!」

「知り合いから芸能人出るとかヤバいって!」


メンバーが勝手にあれこれ話して盛り上がる。

私は苦笑いするしかなかった。



打ち上げが終わり、

私は酔っ払った先輩を家まで送り

そのまま先輩宅に泊まることになった。



その日はなかなか寝付けず、

朝まで作家から渡された名刺を眺め続けた。


「○本クリエイティブエージェンシー」と記されている。


「俺別にお笑いやりたいなんか一言も言ってないんやけどなぁ…」




翌日の昼頃、ゆっくり目を覚ました。

先輩がTシャツにパンツ1丁で昼飯を作っている。


スマホを見ると母親からの着信が10件ほどあった。


色々なことがありすぎて頭がボーっとしていた私は

先輩から強制され、その日も泊まることにした。



確かにやりたいこともない…

このままバイト暮らしをつづけるのも現実的じゃない…


自分は一体どうするべきなんだろう?


これほどまでに「タイムマシンがあって欲しい」と思ったことはなかった。


先が見えない選択を迫られることに

頭がどうにかなりそうだった。



翌日。

2日ぶりに自宅へ帰ると、

母親から久しぶりの鉄拳制裁を食らった。


高校中退フリーターの底辺息子が1日帰らないぐらいで必死になりすぎだと正直思った。



私はとりあえず「劇場が終わってそのまま片付けを手伝っている内に終電が無くなった」と話し、

作家から渡された名刺を証拠として見せた。


母親はすげぇ喜んでた。


なんと言うか、「やっと自分の進む道を見つけてくれたのね…!」的な表情を浮かべながら、

無言で私を抱きしめた。

まだ誰も実際になるとは言っていないのに。



その日からは毎日葛藤の連続だった。


人前に立つのが得意な人間ではない私に、

とても向いている業界とは思えない。


だが「お笑い」に関する興味はあった。


関西という土地柄から、幼少期から吉本新喜劇は毎週のように観ていたこともある。


また、中学2年の頃に私はグループ内で軽いイジメを受けていたことがあり、

その時に私を救ってくれたのが「お笑い」だった。


「関西では面白い奴がヒーローになる」という謎の文化のもと、私は毎日ダウンタウン松本人志の発言をメモにとって分析していた。


イジメを受けながらも、それを笑いで「イジり」へと昇華させ難を逃れたのだった。


決して自分自身が面白いわけでもないのに、

私は「お笑い」への興味に頭を支配されるようになった。



「これ、お笑いの神様が行け言うてるんかなぁ。」

今となっては全身が腐りかけるような発言だが、

当時は本気でそんなことを考えたりしていた。



そしてある日、

いつものようにバイトから帰ると

自室の机に養成所のパンフレットが置かれていた。


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相変わらず長くなったので、続きはまた今度書きます。

長文かつ駄文で毎度まとまりのない文章で申し訳ないです。


全くのノンフィクションなので、下手したら普通にそろそろ特定されそうやなぁとビクビクしています。


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こんな嬉しい言葉もらってしまうと

なかなか死ぬのにも抵抗感じてしまいますが、

冒頭で書いた通り、もう人生というか社会に疲れたな〜というのが正直な心境です。


色々遠回りしすぎて収拾つかなくなってますし。


貯金あと90万ほどなので、

諸々の支払いや余生エンジョイ旅行費を考えると

あと2,3ヶ月の命っすね。


こういうこと書くだけ書いて結局死なない

ってのが1番みっともないと思いますが、


果たしてどうなっちまうんすかねぇ。


それまでに何かやりたいことが見つかって、

きっちり職に就けることを祈ってる自分がいたりします。


長くなりましたが、

最後までページ離れずに読んで頂いて感謝します。