社会不適強者

雑記。

「クズ」とはどんな人間なのか (ヤリモクとアマギフ乞食を例に考える)

いきなりだが、

世の中には「クズ」という人種が数多く存在する。

 

「〇〇は人間のクズ」 や

「〇〇ちゃんの彼氏はクズ男」 など、

もはや「クズ」という言葉は我々の社会にごく一般的に浸透している

 

ここであえて疑問を提起する。

 

「クズとは具体的にどういう状態にあるのか」。

 

 

一概にクズと言っても、具体的にクズを説明できる人はそう多くない。

「どういうところがクズなん?」と聞いても、

出てくるのはクズエピソードであってクズ自体を形容したものではない。

 

私は20数年間の人生の中で、

このクズが具体的にどういった人種を表すのかを解明するに至った。

 

クズとは、

ズバリ「欲に正直な人間」である。

 

これは真理だと自信を持って言える。

 

面白味のない答えに幻滅した読者が大半だと思われるが、

とりあえず話を聞いてほしい。

 

 

突然だが、私は昔Twitterの学生界隈で「ちょっと有名な人」だった。

フォロワーは13,000人前後、ほぼ全てのツイートに1000件近くいいねが付くような、

ある種のインフルエンサーだった。

 

主な投稿は気色悪い陰キャラの青春こじらせツイートだったのだが、

どんな内容であってもインフルエンサーというのは強い。

美味しい話もかなり頂いた。

 

そんな中で、フォロワーからAmazonのギフト件が送られてくることも多々あった。

 

「アマギフ送ります!今度会って下さい!!」、

「ファンです!3000円分のギフト送ります♡」、

「アマギフ送るのでフォロバ下さい」などなど

 

合計金額でいうと30万円分のギフト券をこれまで頂いた。

 

しかし、それらのどのギフト券も私は使用したことがない。

30万円分の無料お買い物券が手元にあるにも関わらず、

その1円分も私は使用しなかった

 

純粋な「申し訳なさ」である。

 

芸能事務所に所属しているわけでもない一般人が

Twitterの投稿だけで金銭を受け取るという行為に対して、

どうも正直になれなかった。

 

ここで貰ったアマギフを使ってしまうことにより、

俺はお金を受け取るに相応しいツイートをしています」と自ら認めることになる。

 

そんな恥ずかしい行為に手を出せるわけがない。

(ここで断るのがかっこいいという思いも多少あったが)

 

私はそれら全てを丁重に断り、届いたギフト券は一応物置へ保管した。

 

 

時は流れて2021年の6月。

昨年、会社を辞めて無職暮らしをしていた頃である。

 

失業保険と貯金のみで生活をしていた私は生活に困窮していた。

翌日の食事代すら心配になるような思いだった。

 

そんな中、ふと2年前にもらったAmazonギフト券のことを思い出した。

物置を漁ると、合計30万円近いギフト券がそのまま出てきた。

 

今さら使用するなんてダサい行いをするつもりはなかったが、

本当になんとなく、ギフト券の適用コードを入力してみた。

 

このギフト券は別のユーザーに使用されております

 

それら全てのギフト券は、

すでに別の「申し訳なさを感じない人」によって使用されていたのだった。

 

中には10000円相当の券もあったのだが、1つ残らず使用済みとなっていた。

覆水盆に返らずだ。

 

 

この経験から私が導き出した解答こそ、

「クズとは、欲に正直な人間」である。

 

完全な逆恨みでしかない。

 

「自分が先に申し訳なさを感じたものを

 後に受け取った人間が後ろめたさ無く使用するのが許せない」

という自己中心的思考の塊である。

 

しかし事実として、当時の私はその画面を見ながら

「クズやろ…」と声を漏らしたのだ。

 

よって、

フォロワーから送られたAmazonギフト券を年内に使用する人間は「クズ」だと、

勝手に結論づけさせて頂きます。異論は認めません。

 

恐らく私も今ギフト券を貰えたら届いた日に使い切るだろう。

よって私も「クズ」である。

 

「当時はクズじゃなかった」という事実さえ残ればそれでいい。

 

今はクズです。ああクズだとも。

 

 

※エピソードがアマギフ拗らせだけでは消化不良なので追記

 

 

欲という言葉に連なるものは他にもある。

 

皆さんも大好きな「性」である。

 

まず第一に、男は基本的に全員ヤリモクである。

これはマジなのである。

私自身も24時間常に全身ヤリモクである。

 

昨年のM-1川瀬名人も唱えていたが、

男女の友情というものは存在しない。

 

女の子を遊びに誘うのは言うまでもないヤリモクであり、

Twitterで女の子をフォローするのも基本的にヤリモクである。

(性的好奇心無しで女の日常ツイートを好んで読む男など存在しないため)

 

「彼女への誕生日プレゼント選ぶのに付き添ってくれない?

 女の子って何あげたら喜んでくれるのか分からなくて…」

 

これは所謂ダブルヤリモクである。

プレゼント選びのアドバイザーというのはあくまで口実であり、

目的はセカンドパートナーの関係構築が本命である。

 

おまけにプレゼントを買い与えるのもヤリモクなので、

これはまごうことなき「二刀流」である。

※一部界隈においては2回行動であることに因んでキラーマシンとも呼称される

 

 

とにかく、まずは男は全員ヤリモクという大常識について理解頂けたと思う。

肝心なのはここからだ。

 

これだけ地球上全ての男がヤリモクでありながら社会が崩壊していないのは

前述でも触れた「申し訳なさ」によるものである。

 

女の子を飲みに誘ってせっかくいい感じの雰囲気になったのに

突然「申し訳なさ」を感じて駅まで見送ったり、

 

いざホテルに入るも相手の両親の存在が脳内をよぎり

「申し訳なさ」を感じて自分はベッドではなく合皮パリパリのソファで寝たり。

 

世の中の性被害は全て「申し訳なさ」で簡単に防ぐことが出来るのだ。

 

ここで再び本題である「クズ」に焦点を戻したい。

 

クズは「欲に正直な人間」である。

クズは「申し訳なさ」を微塵も感じない。

 

彼らはヤリモクであることを一切隠さず、

むしろ毅然とした態度で女の子に言い寄るのだ。

 

ズバリ、クズとは「堂々としたヤリモク」である。

 

世の中の性被害、性犯罪の全ては「クズ」によるものである。

 

性犯罪者で「クズじゃないケース」が存在するだろうか?いや、ない。

 

「あの人サークルの後輩の女の子をレ〇プしたらしいけど

 毎朝皇居に向かって手を合わせてるらしいからクズではないよね」

 ↑こんなん、聞いたことない

 

堂々としたヤリモクはクズである。

 

かつ、

堂々としたヤリモクはクズであり、

フォロワーから送られたアマギフをその日の内に使い切るのだ。

 

かつかつ、

フォロワーから送られたアマギフをその日の内に使い切る男は

近いうちに絶対に性犯罪を起こす

 

私は全てを知ってしまった。

 

これらは一切揺らぐことのない不動の事実であり、

この世の真理である。

 

【あとがき】

youtubeの登録者1000人ありがとうございます。

広告つけちゃいました。

新年早々あらゆることに「いちゃもん」をつける

おそらく誰も見ていないであろう当ブログですが、

170日ぶりに更新します。

 

まずは新年明けましておめでとうございます。

 

この「明けましておめでとう」という言葉。

特に意識することもなく毎年言い続けてきたが、

一体何がおめでたいのか。

 

毎年この時期に騒いでるのも、この地球上で人間だけだ。

鳥や魚や昆虫からすれば、いつもと変わらない一日を迎えただけ。

 

日付が変わる直前にカウントダウンを唱えだす飼い主を見て

隣で寝てる飼い猫は「気でも狂うたんか」と言いたげな表情を浮かべていた。

 

これは毎年言っているが、正月は面白くない。

面白くなさすぎる。

 

テレビは無駄に豪華な演出で見ていて眩しいし、

ワケわからん芸人が内輪暴露楽屋ネタで盛り上がるだけ。

 

おまけに「誰でも代わりが務まるような女性タレント」が高級そうな料理を食べて、

「誰でも言えそうなコメント」を残してギャラを貰っている。

見てる人間は何が面白くて見てるのだろう。

 

そう思いながらチャンネルを変えると、

ニュース番組が初詣の中継リポートをやっていた。

この時勢にも関わらず、浅草寺は人でごった返していた。

 

女性リポーターは笑顔で「ご覧ください、このように多くの参拝者が新年の御祈願に訪れております♪」と語る。

おそらくこのリポーターも昨年の緊急事態宣言が発令された頃は「このように、渋谷では多くの若者が外出しており感染者数の増加が懸念され…」とか言ってたんだろうなと思う。

 

カメラが熱心にお祈りをしているカップル達を映すのだが、

どうせ「コロナが早く収まりますように」とか祈ってるのだろう。

(ほなこんな時期に初詣行かんと家でリトルマーメイドでも観とけ)

この様子だと感染者数は今後爆増することが見込まれる。

 

 

まだいちゃもんをつけたいことは多々ある。

「おせち」である。

 

僕はこのお節料理に格別「嫌な思い出」がある。

 

学生の頃の大晦日、バイトから帰ると玄関の扉の前に郵便物が置き配されていた。

伝票には「お節」と書かれてある。

おそらく母親が注文したものだろうと思い、それを部屋に持ち入った。

ところが冷蔵庫がパンパンでお節を収納するスペースがない。

僕はとりあえずそれを台所の机に置いてテレビを見ていた。

 

1時間後、パートから帰ってきた母親が血相を変えて叫んでいた。

 

母「お節は!?なぁ外に置いてあったお節は!?」

 

僕が「盗まれたらいかんけん、台所に置いちょるよ」と答えると、

母親は僕の頬を思いっきりビンタした。

 

母「お前部屋の温度見てみぃ!!」

 

温度計が18℃を示している。

 

母「1時間もこんな暖房の中置きっぱなしにしたら腐ろうが!!

 正月このお節しか食べるモンないのに、味落ちたらどないすんじゃあ!!!!」

 

年明け5時間前に大怒られを経験してしまったのだ。

こちらとしては親切心で部屋に入れたのに、酷い言われようだった。

 

しかし暖房を付けたまま置きっぱなしにした自分にも非があるため、

その場は素直に謝った。

 

しかし翌日の1月1日、箱に入っていた注文書を見ると、

価格7,800円の「カスおせち」だった。

 

「7800円のお節注文するような奴が味落ちるとか気にすんなボケゴラァ!!!!!」

 

こうして新年早々嫌な気持ちで正月を過ごすことになってしまったのだ。

 

それ以来僕はお節が嫌いだ。

 

 

170日ぶりの更新なので、今回はこの辺りで終わろう。

 

 

 

 

 

「人間免許制度」を設けるべき

 

 

新卒で入社したブラック企業を退職してから約3か月が経ちました。

未だに転職先は決まりません。

 

気づけばTwitterのフォロワーは2000人になっており、

YouTubeのチャンネル登録者は700人を突破しました。

 

一体自分は何を目指しているのだろうか。

 

 

厳密に言うと内定はいくつか頂けたのですが、

正直納得できる仕事ではなく辞退を繰り返しているといった状況です。

 

無職になってから毎日欠かさず求人をチェックしており、

合計でおそらく「約1万件近く」の求人を見てきました。マジで。

 

 

まぁ、どれを見ても興味のある仕事はおろか

「できそうな仕事」すら満足に見つからないんですね。

 

工場、営業、施工管理、警備、介護etc...

 

世の中にはこんなにも仕事で溢れているのに。

どれもこれも務まりそうにありません。

 

もうなんか、「自分は人間じゃないのでは?」とすら思います。

 

「明日こそ自分にピッタリの仕事が見つかるはずや…」と信じて、

毎日何かに怯えながら過ごす日々。

 

 

 

仕事を辞めてから:

 

最近まで唯一楽しかったのが、youtubeです。

あらゆる自分語りが正当化されるので、ストレスのはけ口のようになっていました。

 

ただ4ヶ月目にしてやっと登録者700人といった有様であり、

労力の割に伸び悩んでいるためモチベーションはドン底となりました。

 

過去にこのブログでも書いていた「吉本のNSC養成所に通っていた頃の話」ですが、

思い切ってyoutubeにアップしましたので、宜しければご視聴頂けると嬉しいです。

 

前編:

【黒歴史】NSCに通っていた頃の話 前編【吉本の養成所】 - YouTube

 

後編:

NSC行ってた頃の話 後編 - YouTube

 

※もちろん収益化してません。

 

 

我ながらホント、無茶苦茶な人生歩んでるなぁと思います。

 

高校を中退して引きこもりになったと思えば、

吉本興業で芸人となって人前に立っていたり。

かと思えば高卒認定を取得して大学へ進学していたり。

 

無駄に遠回りをしましたが、最終的に行きついたのは「無職」です。

無職の前ではこれまでの努力や過程などもただの塵芥となります。

 

なにかこの経験を活かせる仕事が見つかればいいんですけどね…

 

 

 

冒頭から無職無職いうてますけども、厳密に言うとフリーターであります。

5月から知人が営業している店でアルバイトをしています。

(会社員時代と比べると本当に気持ちが楽。)

 

おまけに失業保険と、学生時代から運営しているサイトの広告収入がありますので

辛うじて生活はできている状況ですね。

フォロワーの無職仲間達はかなり苦しいようですが…。

 

 

よくTwitterのこの無職界隈では、

Amazonの欲しいものリストを掲載してフォロワーに貢がせる」という行為が観測され、度々物議を醸していることがあります。

(主に女性が載せて女性が叩くという構図)

 

僕は正直なんとも思いませんが、やはりこういった乞食行為を不快に思われる方々が多いのも事実なんですね。

 

幸いこの裏ワザに頼るほど生活が苦しいわけではないので、その辺りは良かったかなと思います。

 

もし自分がそんな一方的な援助を受けたら申し訳なさで電車に飛び込んでしまうと思います。冗談抜きで。

 

 

◇「人間免許制度」を作るべき

 

今回これについて書きたかったのですが、

あれこれ近況報告をしている内にすでに1000字を越えてしまいました…

 

 

冒頭で薄っすら書いたんですけど、

ホントたまに「自分は人間じゃないのでは...?」と思う瞬間があります。

 

そんな中二病的なアレではなく、能力的な話です。

 

人間らしく働いて生活するという行為ができない。

 

恐らく神様は僕を作る時、最後ギリッギリの所まで「本当は猫を作るつもりだった」と思うんです。

 

それがなぜか急に「あ、やっぱ人間にしよ」と心変わりしたために

人間としての能力が中途半端なままヒトとして生まれたんじゃないかなと。

 

世の中の大多数が当たり前のように働いているのに

自分はその「当たり前」が出来ない。

 

 

出来ない上に疑問すら感じている。

「なんで人間だけが働かなくてはならないのか?」と。

 

 

そんなもん皆分かってて働いてるんですけどね。

「生きるのにお金が必要」だから。

 

満員電車で練り消しみたいに潰されてるサラリーマン、

あくびをしながら受付してるメンタルクリニックのおばはん、

品出し中にレジに並ぶと露骨に嫌な顔をするコンビニ店員。

 

みんな少なからず「働きたくない」と思う瞬間があるはずです。

 

にも関わらず毎日勤めている。毎日働いている。

お金が必要だから。

じゃないと生きていけないから。

人間だから。

 

 

なんで「人間だけ」がこうなのでしょうか?

 

たまたま人間に生まれただけなのに、

何の権限で「人間らしく」生きなければならないのでしょうか?

 

 

僕は人間にも「免許制度」が必要だと思います。

 

 

たまたま人間に生まれただけで、

人間としての資質が備わっているわけじゃない人だっていると思うんですよ。

 

「働けない」とか「学校に行けない」とか、様々な形でそれは現れるんですけど。

 

世間はそういった人々を一方的に「弱者」や「障がい者」と見なすわけですが、

あまりにも無理やり感がえげつないと思うんです。

 

 

なんで「出来ることが当たり前」やねんと。

 

出来ない人を弱者を蔑むのではなく、

当たり前に出来る人を称えていきませんかと。

 

そこでこの「人間免許」もとい、

「人間を辞退する権利」が欲しいと思ったんですよね。

 

 

もう人間免許を返納するので、働かなくても生きていけるようにして下さい

というのが本音です。

 

その辺の野生動物と同じように草とか虫とか食べますんで。

 

その代わり昼間から公園でゴロゴロしますねーと。

 

「働けない」「出来ない」ということを悪だと見なさないで下さいねーと。

 

 

パッと思いつきで書いたので内容は全く膨らんでませんが、

実際こういう制度あって欲しいなと思います。

 

人間が免許制になることで

「出来ない人」が人間らしく生きることを強要されることもなくなりますし、

 

一方でこれまで当たり前と見なされていた「出来る人」は

免許所有者として賞賛されるようになります。

 

うん、そんな感じです。

書いてる内に自分でもよう分からん文章になってしまいました。

また機会があればもうちょっと深く掘り下げたいと思います。

ブラック企業における始業時間前の「苦行」

先日、Twitterでこのような投稿↓をしました。

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私が以前勤めていた会社は始業9時〜定時18時の会社です。


配属されて間もない頃(というか初日)、

「新卒だから早く出社せな!」と思っていた私は

始業時間40分前である8時20分に出勤しました。


「おはようございます!本日よりお世話になります!」

やる気に満ちた新卒の挨拶に対して、返ってきた返答は


『遅いねん。もう8時過ぎとるやろが』


始業時間40分前に出社してきた配属初日の新卒に対し、

「遅い」という言葉が返ってきました。


「始業〇〇分前までに出社しなければならない」という 具体的な規則などは一切聞かされておりません。



『朝はやることいっぱいあるから。

明日から8時には来とけよ、研修やるから』


初対面で自己紹介もまだしていないのに、

私にとって初めての「上司」という存在はそう言い放ちました。



翌日、言われた通りに私は8時(厳密には7時50分)に出社しました。

事務所にはすでに昨日の上司が来ており、

私を見るや否やこう言いました。


『…お前会社舐めとんか?』


もう、意味が分かりませんでした。あたおかの塊。

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https://youtu.be/V8pcvmwGkt0

(この出来事はYoutubeにも投稿しました。)


この上司の言い分では

「8時に来い」と言われたならそれよりも30分前、

つまり「7時30分に来ておけ」という意味だと言うのです。


「社会人ならばその意図を1発で理解して実行するのは当たり前だ」と。

朝の7時55分、始業時間の1時間前に

入社間もない私は事務所で叱られてしまいました。

非常に胸糞の悪いスタートダッシュでした。


その後、「始業時間までに行う作業」の研修を受けたのですが

これがまた気の遠くなる量の雑用なんですよね…


具体的には、

・出社してくる上司達のお茶&コーヒー汲み

人によってシロップの個数や湯呑みの種類が異なる

・事務所の加湿器の水補充

10kgほどある給水タンクを6つほど運ぶ必要がある

・エアコンのフィルター清掃

1日放置するだけで大変な量の埃が溜まる。朝からシャツが汚れまくり

・事務所内&廊下&エレベーターの清掃

清掃のおばちゃん達は午後出勤のため。エレベーターが地獄だった

・社内機器の電源ON

特殊な業種のため詳細は書けませんが、とにかく汗だくになる作業です

・前日の実績入力

特殊な業種のため…以下略。朝業務で唯一座れる作業。

・朝礼スピーチ用の資料作成

毎朝3分のスピーチ。わざわざ資料を人数分作らされる(大体前日に作る)


以上の作業を、始業時間9時までに済ませておく必要があるのです。


PC作業である実績入力だけならまだしも、

何かと体力を使う作業がかなり多いんですよね。

4月だと言うのに朝から汗だくになったのを覚えています。

夏場なんてもう毎朝泣いてました…笑


特に嫌だったのはお茶汲みでした。

社員によって好みがあるので、

それを覚えるだけでも大変です。


当初は他の作業でドタバタするあまり

入れ間違えてしまうこともあり、

『飲み物汲むのも出来へんのか』
ダッシュで入れ直してきて?』

とよく言われていました。


朝から怒られてしまうとその日1日を通して嫌な印象がつきまとうため、

別の業務で嫌味を言われたりする二次的被害に繋がってしまうのです。


ホントにキツかった。


こんな部署なので新卒離職率は80〜100%であり、

私以外に20代の課員はおらず、自ずと私が毎日これらの作業を1人で行うようになりました。

※もちろん採用前に聞いた数字とは異なります


私の1つ上の先輩ですでに31歳(もうその時点でかなり異常なのですが…)、

私が入社するまでは彼や(既に辞めた)若手社員たちが行っていたようです。


朝"だけでも"地獄のような毎日でした。


これがまた1時間前じゃとても間に合わないんですよね。

どうにか時間短縮を図ろうとしても1時間10分は要します。


気づけば配属1週間も経つ頃には自然と7時30分頃には出社するようになっていました。


なんの技術も身につかない雑用。

悠々と15分前に出社してくる上司達。


なんのために大学を出てこんなことしてるんだろう?


加湿器のタンクを満たしていく水を見つめながら、

毎日自問自答を繰り返していました。



これでも私の地元ではそこそこ実績のある企業で

「〇〇で働いてる」と言うだけで「へぇー、結構やるやん」と言われるような会社なのです。

それゆえに理想と現実とのギャップに苦しみました。


しかもですね、


なんとこの「朝業務」なのですが



給料が発生しないんですよね。


無給です。

1時間30前から出社して汗だくになって「0円」です。


もうアホ丸出しですよ。

1円も支払われません。


私はちょうど1年で退職しましたので、

毎朝1時間前から作業したとしても

最低265時間は無給で働いていたわけです。(年休100日)


これに加えてお約束のサービス残業の嵐ですから、

恐らく訴えたらそれなりの額貰えるんですよね。

(もうそんなことで関わるのすら御免ですが…)



こんなカスみたいな実態にも関わらず、

すぐに辞めるという選択は取れませんでした。



「せっかく雇ってもらったんだ…」

「人事をガッカリさせてしまう…」

「新卒カード捨てたら終わりや…」



もう毎ーーーーーー日それを頭の中で繰り返してました。

辞めた今思えばホント馬鹿馬鹿しい話ですけど。



こうして新卒1社目の会社で超がつくほどブラックな企業に入ってしまい、完全に社会人として生きていく自信を喪失した私です。

もし何かの間違いで再就職するとすれば、

せめて朝業務のない会社がいい。


そう思って冒頭のツイートを投稿したわけなんですよね。

まぁ色々とリプライでご意見を頂きました。

「異常だ」という声もあれば「どこもそうですよ」という声もあり。

質問箱には強烈な回答もありましたし。

(サイズデカくてすみません)

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もうホント、何で始業時間からじゃダメなのでしょうか。


全国の社長ケチすぎないか。


システム的に始業時間前にしなければならないのであれば、

いっそ始業の時刻を変えるだとか、

やりようはありますよね。


「日本人は働きすぎ!」という声がこんなにも世間に浸透しているにも関わらず、

一向に大きな改善が見られない背景には

全国の社長がどこか他人事のように考えているからでは?


本当に働き方を改革するのであれば、

まずは始業時間前の朝業務から撤廃してほしいと思います。


今こうしている間も、

今年入社した新入社員が無給で加湿器のタンクを運んでいるのでしょうね。

短くて恐縮ですが今回は以上です。


PS.

吉本興業時代のお話ですが、思い起こすのが恥ずかしくてなかなか進まず申し訳ないです。

・前回の記事でYoutubeチャンネルのリンクを貼った為か、チャンネル登録者が10人ほど増えておりました。ありがとうございます。

・質問箱ですが、ほぼ来ることないのでbioから消しました。

また何かあればテキトーに送って下さい(回答はキャスのラジオ配信でやってます)。

https://peing.net/ja/utsunarude

人生のドン底 (高校中退)

 

無職になって早くも2週間が経った。

 

毎日好きな時間に起き、好きなことをして過ごし、

疲れたら好きな時間に眠る。

 

幸い、Youtubeの動画編集も楽しくやっている。

 

思いのほか肯定的なコメントを頂く度に、

それをスクショしてニヤニヤする気持ち悪いルーティンまで出来てしまった。

 

 

と、まぁこんな感じで

ものすごく「生き物らしい」生活を送っている。

1日の大半を職場で過ごし、数少ない休日はひたすら眠っていた「社会人の頃」と「今」。

 

この社会で真っ当に扱われるのは前者だが、

生物としての人間らしい生き方は間違いなく後者だろう。

 

ストレスから解放されたのか、

最近は夜中に突然目を覚ますこともなくなった。

好きな料理を食べて「うめぇ!!」と叫べるようになった。

 

世間から忌み嫌われるニートとなった今だが、

「生きる」ということを全身で堪能している。

 

 

それでも不安になることは当然ある。

無収入の自分が怖くてたまらない瞬間が必ず存在するのだ。

 

そんな時は、今まで手を出すこともなかったギャンブルで端金を稼ぐことで心を落ち着かせている。

最近のギャンブルは驚くほど先進的。

わざわざレース場に行かなくとも、自宅でPCから賭けることが出来る。

 

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部屋から1歩も出ずに100円が10,000円に化けたのを見て、

「今日も1日頑張ったぞー!」と安心して布団に入る。

 

実際には何もしていないのに。
何も進まないのに。

頑張ったのはレーサーなのに。

 

こうして日々、社会復帰から遠のいていくのだった。

 

 

僕は今、人生3度目のドン底を経験している。

 

というのも、

実は過去に高校を4ヶ月で中退しているのだ。

 

特に問題を起こしたわけでもない。

虐められていたわけでもない。

勉強に付いていけなかったわけでもない。

 

ただ純粋に、

「意味が分からない」と思い自主退学したのである。

 

毎日決まった時間に登校。

毎日決まった時間に勉強。

毎日決まった時間に昼食。

毎日決まった時間になれば「早く帰りなさい」。

 

受験勉強を必死に頑張った結果が

そんなつまらない生活の連続ということに絶望してしまったのだ。

思えばこの頃から社会不適合者としての才能が開花していたのだろう。

 

そんな人間が一丁前に会社に勤めて働くなど、

そもそもお門違いだったのかもしれない。

 

書いている内に楽しくなってきたので

このまま昔話をしたいと思う。

Youtubeの動画にせよブログの記事にせよ、

いつも何も考えずに始めてしまって結果脱線しまくる癖は直さないとなぁと。

 

 

 

高校を辞めた後は、今と同じく、

晴れて自由の身になった自分を徹底的に甘やかしていた。

 

毎日夕方にゆっくりと起き、

一日中ネット掲示板を巡回するのが日課だった。

 

かつて秋葉原無差別殺傷事件を起こした加藤が利用していた「究極交流掲示板」というケータイ向けの掲示板。

そこが自分の居場所だった。


引き込もっていたわけでもない。

夜中にふと釣り竿を片手に近所の波止場に行って朝まで1人で釣りをしたり。

掲示板で仲良くなった大学生と一緒に有名な心霊スポット突撃オフ会をしたり。

ただ自分の好きなように生きていた。


当時は今と違って実家暮らしであった為、
就職を促す親と口論になることも多かった。

僕は頑なに拒否を続けていた。


高校を辞めてニートになり半年が経過した頃。

ある日、自分の部屋の前にラップのされたハンバーグが置いてあった。


側には「晩ごはん」と書かれたメモが添えられている。


僕は物音を立てないよう静かにそれを部屋へ持ち込み、
何も考えず、食べた。


「カリッ」


思わず吐き出した。

ハンバーグらしからぬ食感。
ミンチ肉の間からは、ラムネのような白い塊が姿を覗かせていた。


恐らく精神安定剤か何か入れたのだろう。

(その時はマジで「あ、これ毒やわ」と思った)


僕は声を押し殺して泣いた。

こんな息子とはいえ、実の母親から薬を盛られた事実は悲しかった。

おまけに僕は母子家庭であり、腐っても唯一の親としてそれなりの情はあったのだ。


僕はそのまま家を飛び出し、大阪の西成区にある「あいりん地区」に身を寄せたのだった。
(この話は前に書きましたね)



結局その後は西成で路上生活を送っていたところを
児童福祉課の職員に保護され、実家へ戻った。


久しぶりの再会ともあり、まぁ母親は号泣していた。


そこからは気持ちを入れ替えて近所のガソリンスタンドでアルバイトを始めた。

厳密に言うと、
あれほど口うるさく就職を勧めてきた母親が急に
「何もしなくていい。生きていてくれたらそれでいい」
なんて言うので、天邪鬼になっていた。


バイトではあるが仕事は仕事。
クソ客やクソ先輩からの洗礼はあったが、
退屈しない毎日にどこか悦びを感じていた。


そんな中で、僕の運命を大きく変える(狂わす)出会いがあったのだった。


長くなったので続きはまた今度書きます、

最後の出勤

3月31日、新卒で入った会社での最後の出勤を終えた。

 

まだ退職から1週間も経っていないが、本当に「何もしなくていい1日」の幸せを噛みしめている。

 

就職して以来手をつけていなかった漫画を読んだり、

久しぶりに古着屋を巡ったり、

プロ野球の結果に一喜一憂したり、

深夜までくだらない映画を観て一人笑いをしたり。

 

やっと「生きている」ということを実感している。

 

家と職場との往復、

休日も仕事のことで頭が一杯だった日々、

 

あの頃は「生きている」と言われても何の実感もなかった。

 

先のことは何も決まっておらず収入がゼロなのも不安だが

しばらくは束の間のモラトリアムで英気を養いたいと思う。

 

 

もう辞めた以上は部外者みたいなもんなので、

「社名以外なら言いたい放題言える」という今の状況に内心ワクワクしているような今の心境。

落ち着いたらyoutubeにでも載せて華麗なる復讐劇を果たそうと思う。

 

 

とにかく、

ブラック企業は最後までブラック企業だった。

 

 

最後の出勤日、俺は一応「社会人としての常識」を気にして

1年間散々な目に遭わせてきた職場の人間達に挨拶回りをした。

 

来月から収入ゼロという状況、百貨店で1万円ほどで買った菓子折りを手に、

役職の高い者から先に回っていく。

 

この1年間ずっとそうだったが、上司のデスクに向かうのは本当に恐い。

たとえミスを犯した場合でなくとも、自然と足がすくんでくる。

 

脳内ではルビサファの「戦闘!してんのう」が流れている。

恐れながらも、俺は上司に声をかけた。

 

「今までお世話になりました。これ、つまらないものですが…」

 

俺がそう言い終わらない内に、上司は無言で菓子をヒョイと取った。

 

『ところでさぁ、』

 

上司は菓子の袋を開けながら口を開いた。

 

『来年度の定例会議の資料やけど、何個か項目増やしたいから早速作って』

そう言って殴り書きで書かれたメモを渡された。

資料に加えたい項目内容のようだ。

 

「はい...お世話になりました。すぐ取り掛かります」

 

仕事を振られてしまった。

とりあえずメモを自分のデスクに置き、挨拶回りを続けた。

 

やはり年度末は忙しく、まともに受け取ってくれる上司はいなかった。

 

『ん。』とだけ言ってこちらを見ることもなく受け取る者、

『やっすい菓子やのー』と文句を言いながら受け取る者。

 

まぁこれはこれでありがたかった。

最後の最後で優しさを見せられては、裏切られたような気分になる。

 

いくつか菓子が余ったので、派遣の事務社員にも渡すことにした。

 

ブラック企業特有なのかは知らないが、非正規社員相手の方が話しやすいのはよくあることだと思う。

 

『こんなとこ辞めて正解やと思うよ。次の所でも頑張って』

『まともな子ほど早いねん、ここは。君やったらどこでも通用するわ』

 

建前であっても暖かい言葉は嬉しい。

ただやはり、皆本当にこういうのは「慣れてる」んだなと感じた。

 

過去5年間での新卒離職率100%。

同期もすでに4人辞めている。

聞けば自分の前任だった新卒はノイローゼで退職したという。

 

「まともな子ほど早いねん」という言葉を必死に脳内で何度も再生しながら、

俺はデスクに戻った。

 

 

上司に渡されたメモを改めて見る。

パっと見ただけで、恐らく1日で終わるような量ではないと確信する。

しかし今日は最後の出勤日。

つまり何としても今日中に済ませなければならない。

 

本当は他の事務所の社員にも落ち着いて挨拶をするべきだと思ったが、

俺は振られた仕事を優先することにした。

 

 

たとえ最終出勤日であったとしても、新入社員であることには変わりはない。

当然、日々こなしてきた「新人がやるべき」とされる業務も並行される。

 

お昼のお茶出し、訪問営業の対応、現場の責任管理。

 

時間と雑務と戦いながら必死に資料を作成していく。

上司からのメモには「社内のトイレ環境改善」に関する項目まであり、

各階のトイレの間取りと設備、清掃員の作業工程、

その時点での臭いまで記録してまとめるよう指示されていた。

 

「今日で辞める会社のトイレの臭い」まで調べないといけないのか、と。

 

在籍している以上はどんな仕事を全うするだけ。

そう自分に言い聞かせて俺は全12フロアのトイレを走り回った。

(女子トイレは清掃のおばちゃんに依頼した)

 

一体何をしているんだろう、

これをすることで何になるんだろう、

トイレの臭いを記録している最中、そんな思いが常に頭を支配していた。

 

「今日で最後やから」。

そう声に出しながら、ひたすら記録を続けた。

 

 

トイレ項目のデータ収集を済ませ、事務所へ戻り資料作成を続けた。

まだ着手していない項目もあった為、手汗が止まらなかった。

 

 

時刻は午後15時。

本来の定時であれば後3時間で解放される。

残っている作業量でいくと、どうやら最終日も残業のようだ。

 

 

(ビーーッ!!ビーーッ!)

 

お局のデスク横に置いてある加湿器が水補充のアラームを鳴らした。

水10リットルを消費する大型の加湿器である。

 

『うわ~。鳴ってもうた』

 

お局が補充用のタンクを取り出しながら、わざわざ俺に届くような大声で言う。

 

こういう時は決まって新入社員が補充に行かされるのだ。

もちろんこの日も例外ではない。

 

普段であれば「あ、自分が行きますよ」と声をかけ

お局がこちらも見ずに『ほんま?助かるわ~』と言うやり取りが定期化しているが、

もうこの日は何も言う気になれなかった。

 

無言で補充タンクを受け取る。

お局も『ほい』とだけ言い、手渡す。

 

10リットルの水を入れるのだから、それなりに時間がかかる。

(しかも結構重い...)

 

給湯室の蛇口を捻り、タンクに溜まっていく水を見つめる。

お局が個人で購入したという大型の加湿器。

自分のデスクまで届いているのかも不明な蒸気を出す加湿器。

 

「今日で最後やから」。

そう声に出し、無言で水を入れ続けた。

 

 

時刻は18時。定時だ。

本来であればここで「それではお世話になりましたクソミジンコ野郎ども」と

捨て台詞を吐いて解放されるはずだが、案の定作業は終わっていない。

俺は黙って作業を続けた。

 

とうとうこの1年間、定時丁度で帰れた日はなかった。

 

今日で退職する俺を横目に、

仕事を終えた上司達が次々と帰っていく。

 

『ほな〇〇君元気でな~。資料は済んだら机に置いといて』

 

俺に仕事を振った上司が先に帰った。

もう何も言うまい。

 

 

俺が資料を作り終えたのは定時から3時間後だった。

もちろん(もちろんじゃないが)、残業代は出ない。

 

「はぁ。」

 

大きなため息が出てしまった。

 

周りを見渡すとまだ残業している者も何人かいた。

 

ゆっくりと帰宅の準備を済ませ、

残っている社員に挨拶をし、事務所を出てエレベーターに乗った。

 

エレベーターの壁には「4/1 入社式」と書かれたポスターが貼られている。

「...かわいそうに」と思わず声が出た。

 

可哀そうに。

 

これが俺が会社で口にした最後の言葉となった。

 

 

 

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というわけで、こんな感じで解放されました。

 

とにかく今は時間がたっぷりあるので

退職迷っている方の愚痴を聞いたり、就活生の相談も受けたりしています。

僕から言えるのは、

1年目で辞めたいと思うなら間違いなくいずれ辞めるので

手遅れにならない内に辞めたほうがいい

ということです。

 

よく退職を「逃げ」だとお考えの方がおられますが、

退職は「未来への投資」です。

 

現状のクソ会社を抜けて、

「別の会社で幸せに働く」なり「不労所得の道に進む」なり、

新しい自分の生き方を掴むための投資だと考えて下さい。

 

もし本気で「再就職したくない」、「働くぐらいなら死んでやる」という方がいましたら、一緒に無職村について考えませんか。

 

まとまりの無い文章である上に長くなりましたが、

わざわざ最後までページを離れず読んで頂きありがとうございました。

 

全国から無職を集めて無職だけの村を作りたい人生だった

「あいりん地区」という地域をご存じでしょうか。

 

大阪市西成区に存在する日本有数のアンダーグラウンド文化が形成された地域で、

かつて日本全国から職を求めた失業者やホームレスが集まる「日雇い労働者の町」と呼ばれていました。

 

実は僕も16歳の頃、くだらない理由で家を飛び出し、1ヶ月ほどこの町で過ごした経験があります。

 

このあいりん地区には通称「センター」と呼ばれる職業紹介施設があり、

そこでは簡単な食事や寝床が安価で提供され、求職者たちの憩いの場所となっていました。

 

求職者たちは早朝からこのセンターの前に陣取り、その日の仕事を探すという生活です。

(厳密に言うと、センターで床につくお金すらないホームレスが段ボールを敷いて寝泊りしているケースが多かった)

 

新参者の僕も右に倣い、拾ってきた段ボールを敷き、リュックを枕にして寝泊りをしていました。

 

朝日が昇り始める頃になると、職探しが始まります。

まだセンターは開放されていませんが、この時間帯には怪しげなワゴン車が付近を巡回し、"使えそうなホームレス"に直接仕事を持ちかけるという光景が見られます。

 

僕も一度だけこのワゴン車に乗り、得体のしれない液体の入ったポリタンクを搬入する仕事をしたことがありました。(遠い目)

 

 

…と、こうした地域が今の日本に存在しているんですね。

 

いきなりエグい話で始まってしまい恐縮です。

結局僕は数回日雇い労働をしたのち、ワゴン車を装った保健所職員に保護され実家に帰りました。

短い間でしたが、あの時の「人生の終点感」は凄まじいものでした。

 

同時に、

周囲は皆自分と同じ無職の人間ということもあり

何の負い目もなく過ごせたあの場所は言い知れぬ居心地の良さすら感じたんですよね。

(Twitterの退職界隈に通ずるものがあります)

 

 

退職を伝えた今になって

急にこの頃の記憶を思い出すようになりました。

残り1ヶ月で無職になるという事実に、

当時触れた「人生の終点感」を重ねているのでしょうか。

 

 

来月から自分もあの頃のホームレスと同じく求職者となります。それから先のことは決めていません。

 

もちろん働く意思はありますが、「会社」という存在にトラウマを植え付けられているのも事実です。

 

世の中では求人要項の詐欺などが普通に行われており(今職で体験済み)、社内パワハラの存在や実際の労働の過酷さは入社するまで分かりません。

 

戦争で例えるならば、私は今地雷を踏んで片足を失っているような状態です。

 

再び転職活動をするならば、求人要項という地雷原を通る際には人一倍神経を使う必要があります。

(次に踏んだら…もう完全に両足失って働けなくなりますね)

 

 

なんというか、

なぜそうまでして働く必要があるんでしょうね。

 

毎日毎日同じ時間に起きて

同じ時間に、同じ場所に出社し、

同じような上司と、同じような仕事をし、

同じようにミスを詰められる。

 

そんな生活をあと40年以上続ける人生。

果たしてそれを「人の生」と呼べるのでしょうか。

 

「どうせなら、やりたいことを仕事にしたい…」と思っても、敷居の高い資格や技術が求められるのが事実です。

 

書店で参考書を手に取ろうにも

心の中にいるもう一人の自分が「本当にこんなことをしててええんか…?」と囁いてきます。

 

このように1人だと色々なことを考えてしまい、

その結果「あーもうええわ。働きたくない。」と

考えることを放棄するお決まりのパターンです。

 

お恥ずかしい話ですが、私は友達が非常に少ないです。

就職をきっかけに徐々にかつての友人達はフェードアウトし、その後は楽しそうなホワイト企業ライフを送る友人達の投稿を見るのに耐えきれず、人間関係を完全にリセットしてしまいました。

 

そんな私にとって愚痴の相手はTwitterだけです。

昨日も1人のフォロワーと深夜0時から朝の7時まで電話をしました。

 

彼も鬱で仕事を退職し、社会人アレルギーを抱いたまま生産性のない日々を送っているそうです。

「自分のやりたいことも分からず、生活費も厳しくなってきたので自殺を考えている」と。

 

きっと世の中には同じような人が大勢いるんだろうと思います。

将来を決められず、どうすればよいか分からない人達。

 

僕はもう、本当に

「無職村」が必要なんじゃないかとマジに考えています。

 

全国から同じ苦悩を抱える無職が集う、無職の無職による無職のための村「無職村」。

 

冒頭で話した西成あいりん地区じゃないですけど、

やはり自分と同じような境遇の人と過ごすのは

精神衛生において計り知れない安心感を与えてくれるんですよね。

 

このTwitterの仕事辞めたい界隈にしてもそうです。

ひとえに界隈と区分しても、人によって辞めたい度合いは異なります。

 

実際に限界を迎えて退職された方もいれば、

「いや、私は愚痴を書きたいだけで…」という方、

「仕事は辛いけど定時後は恋人の惚気ツイートしまくりますっ!笑」という方、

↑(キツいのでミュートしてますけど)

「そこまで辛くないけど何となく!」という方など、本当に色んな人がいるわけで。

 

 

退職した身としては退職した人のツイートが気になりますし、私生活の自由がない人は恋人との惚気ツイートなんて見たくないでしょうし、

自然と人は「同じ階層」を求めるようになります。

 

そんな中で

社会復帰の意思はあるものの勇気がない方や、

「個人で稼ぎたいけど1人じゃ何も分からん!」という方、

「純粋に独り無職でいるのが怖い。」という方のためのセーフティネットとして「無職村」があればいいなと。

いわば無職の社会不適合者のための互助会のようなものですね。

 

ネットワーク上、あるいはもう実際にどこかアパートの部屋を借りて「無職だけが入ることを許される」みたいな。

 

そこで簡単な内職をしながら、皆それぞれのやりたいことについて考える。

 

ある働きたくない人達はyoutuberとして成功するための意見を交換し合ったり、

 

また別の働きたくない人達はアフィやFXの情報勉強会を行ったり(不労所得サークル的な)、

 

あるいは働きたい人は転職活動の拠点、資格の勉強会の場として使うなど。

 

 

1人で悩んで何が正解か分からないまま堂々巡りになってしまうのは最も避けるべき道だと思います。

人間5人でも集まれば何か出来るはずです。

 

「ガチの無職の人達の共同生活を24時間垂れ流すチャンネルとかあったら観たいです、、」という声も頂いていますし。

 

とにかく本当に何も決まらず樹海で首吊るぐらいなら、集まって何か起こしませんか?

(というか普通に樹海行ってみたいな。森林浴として。)

 

こんな絵空事のような妄想を真剣に語ってしまう程度には私の頭も相当追い込まれてますね。

 

最も無職村の存在を望んでいるのは、

間違いなく私自身だと思います。

 

未だにふと、

全国から働きたくない人100人集めて

1人あたりTwitterアカウント10個作って

ひたすら「前○友作の1億円プレゼント懸賞」に

応募しまくれば希望あるんちゃうか…?

とか考えてしまいます。どんだけ社会に不適な者やねんと。

 

 

もう今の時代において

興味のない業界で嫌味な上司に気を遣って、

心臓を削りながら働くお金の稼ぎ方などしなくていいんじゃないかなーと。

(実際に「じゃあ具体的にどう稼ぐねん?」と聞かれると即答できないのは致命的ですが…)

 

※追記

実は岡山県の「佐柳島」という離島に土地の権利を持っていることが発覚しました。

将来はここに無職村のベース基地を設立したいと考えております。

無職村を動画にしてみました。

https://youtu.be/8qHyjfR1Qws

 

読んで頂き、ありがとうございました。