社会不適強者

雑記。

全国から無職を集めて無職だけの村を作りたい人生だった

「あいりん地区」という地域をご存じでしょうか。

 

大阪市西成区に存在する日本有数のアンダーグラウンド文化が形成された地域で、

かつて日本全国から職を求めた失業者やホームレスが集まる「日雇い労働者の町」と呼ばれていました。

 

実は僕も16歳の頃、くだらない理由で家を飛び出し、1ヶ月ほどこの町で過ごした経験があります。

 

このあいりん地区には通称「センター」と呼ばれる職業紹介施設があり、

そこでは簡単な食事や寝床が安価で提供され、求職者たちの憩いの場所となっていました。

 

求職者たちは早朝からこのセンターの前に陣取り、その日の仕事を探すという生活です。

(厳密に言うと、センターで床につくお金すらないホームレスが段ボールを敷いて寝泊りしているケースが多かった)

 

新参者の僕も右に倣い、拾ってきた段ボールを敷き、リュックを枕にして寝泊りをしていました。

 

朝日が昇り始める頃になると、職探しが始まります。

まだセンターは開放されていませんが、この時間帯には怪しげなワゴン車が付近を巡回し、"使えそうなホームレス"に直接仕事を持ちかけるという光景が見られます。

 

僕も一度だけこのワゴン車に乗り、得体のしれない液体の入ったポリタンクを搬入する仕事をしたことがありました。(遠い目)

 

 

…と、こうした地域が今の日本に存在しているんですね。

 

いきなりエグい話で始まってしまい恐縮です。

結局僕は数回日雇い労働をしたのち、ワゴン車を装った保健所職員に保護され実家に帰りました。

短い間でしたが、あの時の「人生の終点感」は凄まじいものでした。

 

同時に、

周囲は皆自分と同じ無職の人間ということもあり

何の負い目もなく過ごせたあの場所は言い知れぬ居心地の良さすら感じたんですよね。

(Twitterの退職界隈に通ずるものがあります)

 

 

退職を伝えた今になって

急にこの頃の記憶を思い出すようになりました。

残り1ヶ月で無職になるという事実に、

当時触れた「人生の終点感」を重ねているのでしょうか。

 

 

来月から自分もあの頃のホームレスと同じく求職者となります。それから先のことは決めていません。

 

もちろん働く意思はありますが、「会社」という存在にトラウマを植え付けられているのも事実です。

 

世の中では求人要項の詐欺などが普通に行われており(今職で体験済み)、社内パワハラの存在や実際の労働の過酷さは入社するまで分かりません。

 

戦争で例えるならば、私は今地雷を踏んで片足を失っているような状態です。

 

再び転職活動をするならば、求人要項という地雷原を通る際には人一倍神経を使う必要があります。

(次に踏んだら…もう完全に両足失って働けなくなりますね)

 

 

なんというか、

なぜそうまでして働く必要があるんでしょうね。

 

毎日毎日同じ時間に起きて

同じ時間に、同じ場所に出社し、

同じような上司と、同じような仕事をし、

同じようにミスを詰められる。

 

そんな生活をあと40年以上続ける人生。

果たしてそれを「人の生」と呼べるのでしょうか。

 

「どうせなら、やりたいことを仕事にしたい…」と思っても、敷居の高い資格や技術が求められるのが事実です。

 

書店で参考書を手に取ろうにも

心の中にいるもう一人の自分が「本当にこんなことをしててええんか…?」と囁いてきます。

 

このように1人だと色々なことを考えてしまい、

その結果「あーもうええわ。働きたくない。」と

考えることを放棄するお決まりのパターンです。

 

お恥ずかしい話ですが、私は友達が非常に少ないです。

就職をきっかけに徐々にかつての友人達はフェードアウトし、その後は楽しそうなホワイト企業ライフを送る友人達の投稿を見るのに耐えきれず、人間関係を完全にリセットしてしまいました。

 

そんな私にとって愚痴の相手はTwitterだけです。

昨日も1人のフォロワーと深夜0時から朝の7時まで電話をしました。

 

彼も鬱で仕事を退職し、社会人アレルギーを抱いたまま生産性のない日々を送っているそうです。

「自分のやりたいことも分からず、生活費も厳しくなってきたので自殺を考えている」と。

 

きっと世の中には同じような人が大勢いるんだろうと思います。

将来を決められず、どうすればよいか分からない人達。

 

僕はもう、本当に

「無職村」が必要なんじゃないかとマジに考えています。

 

全国から同じ苦悩を抱える無職が集う、無職の無職による無職のための村「無職村」。

 

冒頭で話した西成あいりん地区じゃないですけど、

やはり自分と同じような境遇の人と過ごすのは

精神衛生において計り知れない安心感を与えてくれるんですよね。

 

このTwitterの仕事辞めたい界隈にしてもそうです。

ひとえに界隈と区分しても、人によって辞めたい度合いは異なります。

 

実際に限界を迎えて退職された方もいれば、

「いや、私は愚痴を書きたいだけで…」という方、

「仕事は辛いけど定時後は恋人の惚気ツイートしまくりますっ!笑」という方、

↑(キツいのでミュートしてますけど)

「そこまで辛くないけど何となく!」という方など、本当に色んな人がいるわけで。

 

 

退職した身としては退職した人のツイートが気になりますし、私生活の自由がない人は恋人との惚気ツイートなんて見たくないでしょうし、

自然と人は「同じ階層」を求めるようになります。

 

そんな中で

社会復帰の意思はあるものの勇気がない方や、

「個人で稼ぎたいけど1人じゃ何も分からん!」という方、

「純粋に独り無職でいるのが怖い。」という方のためのセーフティネットとして「無職村」があればいいなと。

いわば無職の社会不適合者のための互助会のようなものですね。

 

ネットワーク上、あるいはもう実際にどこかアパートの部屋を借りて「無職だけが入ることを許される」みたいな。

 

そこで簡単な内職をしながら、皆それぞれのやりたいことについて考える。

 

ある働きたくない人達はyoutuberとして成功するための意見を交換し合ったり、

 

また別の働きたくない人達はアフィやFXの情報勉強会を行ったり(不労所得サークル的な)、

 

あるいは働きたい人は転職活動の拠点、資格の勉強会の場として使うなど。

 

 

1人で悩んで何が正解か分からないまま堂々巡りになってしまうのは最も避けるべき道だと思います。

人間5人でも集まれば何か出来るはずです。

 

「ガチの無職の人達の共同生活を24時間垂れ流すチャンネルとかあったら観たいです、、」という声も頂いていますし。

 

とにかく本当に何も決まらず樹海で首吊るぐらいなら、集まって何か起こしませんか?

(というか普通に樹海行ってみたいな。森林浴として。)

 

こんな絵空事のような妄想を真剣に語ってしまう程度には私の頭も相当追い込まれてますね。

 

最も無職村の存在を望んでいるのは、

間違いなく私自身だと思います。

 

未だにふと、

全国から働きたくない人100人集めて

1人あたりTwitterアカウント10個作って

ひたすら「前○友作の1億円プレゼント懸賞」に

応募しまくれば希望あるんちゃうか…?

とか考えてしまいます。どんだけ社会に不適な者やねんと。

 

 

もう今の時代において

興味のない業界で嫌味な上司に気を遣って、

心臓を削りながら働くお金の稼ぎ方などしなくていいんじゃないかなーと。

(実際に「じゃあ具体的にどう稼ぐねん?」と聞かれると即答できないのは致命的ですが…)

 

※追記

実は岡山県の「佐柳島」という離島に土地の権利を持っていることが発覚しました。

将来はここに無職村のベース基地を設立したいと考えております。

無職村を動画にしてみました。

https://youtu.be/8qHyjfR1Qws

 

読んで頂き、ありがとうございました。